会えたらトウモロコシ

夏っぽいことできなかったなぁと思い返して。
いや待てよと。夏野菜は食べた。トウモロコシとか食べたではないかと。
あれは夏の季語的な扱いでしょうきっと。「夏をテーマに一句詠みましょう」なんて国語のテストがあったらきっと部分点入るハズ。

岩手の山奥から関東の平野まで届けられたそれらをモシャモシャしていたら、
確かに夏っぽい感じがしたわ。したわ!
青空に入道雲、蝉の声に濃いめの麦茶。
スカスカの時刻表とガラガラの路線バス。旅だ。
夏野菜の一口から旅をしたわ。もうこれはそういうことだろう。
夏休みの思い出ランキングNo. 1の『旅』ですよ。
日記の宿題が出てたら私は旅についてきっと書くでしょう。
旅に出ずとも書くでしょう。
そして日記の宿題も旅の計画も国語の一句テストも、何一つ無いのに私は旅について書いている。

親しい友人や家族が、旅先にいたり、
彼ら同士が旅先で出会ったりなんて思いを馳せるのも、旅っぽい。
ああ、そっち行くのか。あいつが近くにいるはずだよ、って。
そういうのも旅っぽい。ちゃんと会えたよな。

旅の行く先で会えたかな、とか一緒に何をみたりするんだろう、どんな景色があるんだろう、とか。
不精な俺は行きたいとは思わないけど、行ったら行ったで合流できたら安心するんだろうなとか。

トウモロコシとかあんのかな?みたいな。
この夏の俺の旅の原点だから。トウモロコシ。できればあったほうがいい。
もしあったら俺はトウモロコシ持つ係やりたい。
旅したなーっつってモシャモシャしてるの見たりしたい。
夏っぽいことできなかったなぁ。