カテゴリー: RC songs

『悲しみのラベル』

たとえば「君だけだよ」って言われた時の特別な嬉しさが、
実は同じ人から何個も違う場所でつくられてるって知った時とか。
この人だけは違う。っていう嘘っぽくない感じが、
「お前もか」の一言で終わってしまった時とか。
そんな素振り全然無かったのに、
辛いの知られまいと一生懸命頑張ったその健気さとか。
その頑張りによって辛いの、全然気付けなかった時の、
なんか外側に追いやられた様な気がするのに、それは相手の優しさに違いないから、
閉め出されたなんて感じてしまう自分の浅はかさに気付いた時とか。
本当の事を知った時は、俺らはそれなりにしょんぼりしたり時々泣いたりする。
でも明日は仕事に行かなくちゃならなかったり、
学校で暗い奴だって思われたくなかったりで、
日常は日常で日常を続けなきゃならない。
だから内側に流れ込んだ本当の事には、
漏れ出さないようにフタをして。
奥の方にしまう。
その容器に貼られるラベルには、
たぶん『本当の事』って書かない。
『悲しい事』っていうラベルが貼られる。
それは、捨てる事もできないし、
誰かが引き取る事もできない。
仮に誰かに投げ付けたとしても、それは無くならない。
なのに相手は、それによって、その人の容器の中、増えちゃったりする。
自分の内側のそれは、無くならない。
それどころか時々なんかの拍子でフタが外れて。
内側に広がったりもしちゃう。
しかもそれは、
これから生きていく中で増えていくはず。
だからこそ。
それを抱えてる人の気持ちに対して思いを巡らせるコトが可能になる。
抱えてる人に対して、誰かが思い遣る姿に、もっと気付けるようになったり。
あとは、悲しみそのものと、もっと向き合えるようになれるかもしれない。
「なんで悲しいの?」
っていう問いには、
「だって騙されたから。」
って自答してたのが、
もっと深いところまで潜っていって、
描いた理想とか、思い入れの強さがみえたりするような。
だって、それがなかったら、悲しいのも無かったはずなんだ。
相手が元々、いなかったとしたら?
本当は、理想形が存在してて。
それが、叶わなかった。
仮に。
あの人が特別にしてくれるのは自分だけで、
嘘っぽくないこの人は、本当に真実だけでできていて、
僕が信じてた通り、辛い事なんて君には起こっていない。
それなら悲しくない。でもそうじゃない。
理想形はあったはず。無自覚に期待してたはず。
でもそれが何なのか、どういう形で、自分がどう思ってたのか、
っていうのは見失ったり忘れてたりするかもしれないから。
悲しい時は見失うモノが多いから。
そういうのがみえる可能性。
そういうのにかける自分になりたいと思って。
もし、それに共感してくれる人がいたら、
もっと報われた気持ちになれる、っていう期待もあって。
このお話をあの夏の日から歌い始めました。

【MV】『平和の国行き特急列車』


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『最少愛』

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『モノローグ』

今月、5月の初旬から
新しく音源を無料配信しています。
『四月の午後』と歌う、春らしい一曲です。
もしまだおききになっていない方がいらっしゃいましたらどうぞ。
コチラから無料ダウンロードできます。
また近いうちに新しい曲を乗せてお手紙飛ばします。
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『モノローグ』
選ばれなかった彼は
四月の午後の六畳間
ロープの狭い輪から
どこかに旅立っていった
見放されたあいつは
夕暮れ時 駅のホーム
ナイフを振り下ろして
今夜のニュース血に染めた
あれは僕だったかもしれない
あの犠牲者も犯罪者も
何か間違ってしまっていたら
僕は行き着いていたんだろう
彼がいつか
描いた 未来は その姿は
僕と違うのかな
僕は違うのかな
やりたいコトより増えた
『できる事』がつぶした夢
それでも笑えるだろう
それなりに生きられるだろう
その先に出会う僕は
そこに来た僕を憎んで
見て見ぬ振りの僕を
いつか殺しにかかるだろう
この事実を結果にするか?
何か間違ってはいないか
途中と信じて進む僕に
一度微笑んでくれないか
僕がいつか
描いた 未来に その姿に
会いにいけるのかな
迎えにいけるのかな
僕が会いたいと願う
一番遠くの僕
今も寂しそうに 僕を待っている
必ず来るからと 僕を待ってる
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【Music Video】『最少愛』


映像制作:あおきこうた(おっきー)
『最少愛』
薄暗い 部屋の中
転がる無数のゴミ袋 
閉じたカーテン 開かない窓
湿った空気を震わす叫び声
骨にぶつかる鈍い音を境に
静まり返った部屋の中
香水の匂いを一筋残して
母親は部屋を出て行った
ごめんなさい
いかないで
ここにいて
嫌いにならないで
顔を見て
笑いかけて
抱きしめて
僕の名前を呼んで
この世界に生きるコトを許してほしかった
あなただけがあなたこそが世界の全てでした
夜が明けて 日が暮れて
空腹は泣き声までも喉の奥に引きずりこんだ
淀んだ空気は動かないまま
鼓動の音を包み込んで
命の終わりを連れてきていた
冷えていく体温をひとつ残して
母親は遠く繁華街
どうしてなの?
どこにいるの?
僕がいない場所なら笑えるの?
僕がここに
いるコトが
あなたを今苦しめているの?
この世界に生きるコトを許してほしかった
あなただけにはそれだけは許してほしかった
もしも背中に注ぐ熱湯じゃなくて食事を与えられたら
もしも振り下ろすあなたのその手で僕の体を抱いてくれたら
この世界に生きるコトを許してほしかった
初めてこの世界で会った
あなただけを大好きでした