カテゴリー: 楽器

鈴の音自体は秋らしいのに、曲に入ると冬っぽくなる。

外から大量の鈴が鳴る音がずーっと、ずーっときこえてくる。

硬い飯をガリガリ噛む音よりも大量の鈴の音が気になる。

鈴という楽器は、鈴虫の鳴き声をモデリングしたんじゃないのかしら。そっくり。
外に鈴を持った人がたくさんたくさん並んで絶えず腕を振り続けてるんじゃないか。
カーテンを開けても姿は見えない。
ずーっと、鈴の音がきこえる。

人類の、鈴という楽器の発明によって以後、夏とか、冬にこの季節の空気とか匂いとかが恋しくなったらいつでも秋の音に触れることができる恩恵を享受できるわけなんだけど。

鈴の音って、楽器として使うとなんかサンタクロース来そうな感じがするんだよね。
不思議だわ。
楽器としての形状のせいかしらね。手にすると振らずにはいられないものな。シャンシャンと上下に。
それでリズムとったらもう来ちゃうよね。白い毛に覆われたおっさんが。
不思議だわ。

アクセントで入れるとなんか夏っぽいし。

無秩序かつ大量に鈴を鳴らし続けたらたら秋っぽくなるんだろうけど、それはもはや環境音楽というか、環境音だ。

大量の鈴の音がずーっときこえて続けてる。

ギターは魚。

音楽をきくと、色が見えたり味がしたりっていう、
聴覚で触れる音楽が別の感覚器官、視覚とか触覚とか、そういう刺激を受け取る『共感覚』っていうアレ。

過去に「音楽を聴くと色が見えるんです。」っていう人の話を聞いた覚えがある。
どういう音楽がどういう色になるとか、視界を覆うのか色のイメージが頭に浮かぶだけなのか、細かい話を尋ねた覚えがあるんだけどそこは全く記憶にない。

今振り返って思うのは、車の運転しながら音楽聴いたら大変じゃないのかしら、っていう路上の疑問。

ドライブに影響を及ぼすほどでないにしろ、
「硬い音」とか「甘いメロディ」とか、別の感覚を言葉にして伝えることはあるから、
音から想起する別種の感覚っていうのは誰にでもありましょう。

音を出す物は身の回りにたくさんあるし、楽器だけに限ってもかなりの種類があるから、
もしも音に味があったらどんなもんなんだろう? とふと思うに至り。

腹が減っていたのかね。

もしも音に味があったらどんなもんなんだろう?

基本的に楽器の音は、適切に演奏されたものなら味は「良い」に違いない。
人が触れて心地よくなるように設計されて、心地よく鳴るように培われた技術を注いで出てくる音だから。

まず最初に思い浮かんだのは、金管楽器のタンパク質感。
うまい。そして滋養に富む。
ホルンなんかラム肉みたいな甘い香りの脂を含んでカロリー、すなわち熱量を与える高エネルギーな味がする。
他の音の中でも埋もれない存在感はやはり味覚界主役級の肉っぽさで表されるべき。
存在感で言ったらトランペットなんかはさらにその上を行くからあれかなぁ、やっぱり牛肉かな。
どんな付け合わせでもやっぱり主役級のポテンシャルだからね。

シンバルとか、金物系もうまそうだよね。
こちらも存在感高めだけどそれ単体というよりやはり組み合わせで威力を発揮することが多い金物だから、
スパイスだな。うん、刺激と香りのうまさだ。シンバルは胡椒っぽいな。

ギターはどうだろうな。これは種類が多くて好き嫌いが分かれそうな繊細な味を持ってそうだな。魚みたい。
サンタナのギターの音は、きっと火を通すと旨い。
ヴァンヘイレンは生でも全然いけちゃう。
加工によって調味料になったり、カラスミ的な保存食になったりして全然様変わりする広さと深さがある。ギターは魚。

なんか甘味的な音は無いかしらね。
あ、でもアンビエントとかで使われるふわーっとしたギターの音とかはうっすら甘い味しそうだよね。
ギターは魚だとするとあれか、桜デンブ。あれおいしいよね。
そうだね、柔らかくて綺麗な高音が出る楽器はなんか甘味っぽいね。
鈴の音とか甘そうだ。さっき金物はスパイスとか言ったけど鈴は甘そうだわ。前言をためらいもなく覆すわ。鈴カステラとはよく言ったもんだ本当。

そういうアレでいくとピアノが全然わからないんだよね。
ハイカロリーな存在感もあるのにパーカッションっぽい刺激も持ちつつ尚且つ甘い、みたいな。
今まで絶対幾度となく味わってきてるはずなのに「コレ」と即答できない懐かしい味、みたいなのがしそうなのよ。
そして絶対うまい、という。

なんだろね。っていうかなんだろうねこの話。
腹が減っているんだね。

叩いたり蹴ったりして音を出すカホンというセクシーな箱。

先日「あのBGM『二人』にはカホンの音を使っていてね。」という話をしたところ、カホンってなんなの?というリアクションでですね。

ふと思い返したら「確かにカホンって日常生活で使う機会無いよな。」とカホンの知名度を過信しすぎていた自分をね、知らず知らずのうちにカホンに重荷を背負わせていた己を省みてですね。

これを機にアコースティックアレンジではカホンに頼りがちな自分語りのついでに、健気に頑張ってるカホンの知名度アップに貢献したいと思った次第です。

Wikipediaによると、
「カホン(Cajón)は、ペルー発祥の打楽器(体鳴楽器)の一種。カホーンとも発音される。」

という楽器です。

スペイン語で『箱』を意味する楽器で、もうまんまですね。箱です。
箱と呼ぶ以外に方法がありません。箱です。

ご覧いただきましょう。

去年リバクリでカホンをライブに用いた時の写真です。
Bm4IHsuCcAA61xp.jpg_large
画面右側、ドラマー五十嵐が座っているこの箱がカホンです。
箱ですよね。
これを叩いたり蹴ったりして音を出す楽器です。

持ち運びに便利なので、路上演奏に用いられたりします。
あとは結婚式で演奏する時も、会場の設備を選ばないのでアコースティック編成を組む時に非常に重宝します。
僕はバラードの曲を作る時に、カホンの音を打ち込んで静かにピアノやアコースティックギター、チェロの音と一緒に鳴らしたりするのが好きです。

演奏シーンですが、五十嵐の映像が手元になかったので、
YouTubeをご覧いただきましょう。

カホンを使うアーティストと言えば僕の中では→Pia-no-jaC←が一番インパクトがあります。

超カッコイイです。まずはなんのひねりもないコメントがポロっと出ちゃうくらい圧倒されますよね。
そしたら次に「うそつけ!」ってなりますからね。
カホンでこんな音するか!箱だぞ!って。
でも実際に叩いた音をミックスしたり、あるいは人間の手足でいけるところまで打ち込みで再現してみたりすると、いけるコトがわかります。

知名度どころか、カホンという楽器の可能性をものすごい勢いで広げていますよね。

こういうテクニカルな演奏動画を見たりもして、
「あ、カホンって指先使えば結構音数いけるんだ。」
と、パーカスの打ち込みの参考になったりします。

あとは「ヒールの高い靴でカホンをプレイする女の人ってすごくセクシーだな。」とか思ったりします。

本来女性が足を広げて座っているとイケてない感じになるのが、楽器演奏になった途端に素晴らしく魅力的に映えますよね。
チェロもクラシックギターもそうですけど。

意図された所作の一部として人の目に映るからでしょうかね。

これでカホンときいたら「あ、セクシーな楽器だ。」というイメージでもってこの楽器の音に耳を傾ける準備ができました。
路上や式場で見かけたら「知ってる?カホンっていうんだぜ。スペイン語で『箱』な。」とドヤってみてください。