足を踏まれて、何故か謝って、舌打ちまでされる事があるのがこの世界。

やらかした時。
「何やってんだよ!!あっち行ってろ!!つーか帰れ!!もう来んな!!」
って叱られたり。
「あちゃー、やっちゃったね。気にすんな。取り返そうぜ。」
なんてフォローされたり。
同じ事やらかしても、
同じ状況でも、
人が違えば道が分かれる。
あのコはあっちに蹴り飛ばされて、
そのコはそっちに迎えられる。
おかしくね?
社長のガキの万引きは大人の苦笑いでうやむやになって、
印刷工の息子の花火は取沙汰される。
おかしくね?
前の晩年下の彼氏とケンカした面接官が、
腹いせに学生を不採用にした。
『年下の男』っていう、とても満足な理由で。
感情は理屈を越える。
しがないバイト君はそんな下品な自慢話に愛想笑い。
感情に越えられた理屈は、別な感情を押さえつける。
「そんなのおかしいよ!!そうでしょ!?」
っていう正義の小さな涙目には、
膝を折って、
水平に視線を触れ合わせて、
ゆっくり言ってあげましょう。
「正しい君が苦しんで、間違った奴が笑う。」
「おかしいよね。」
「でも、聞いてほしい。」
「あそこに綺麗なお姉さんが座ってるだろ?」
「僕はね。」
「そのお姉さんを見てて、君の話をほとんど聞いてなかった。」
かなりの高確率で殴られるでしょう。
そこですかさず、
「はい!!君はたった今ひとつの理不尽に自分の行動をぶつけました。」
「『おかしくない?』そんな問いじゃ、ドコにも進めませんでした!!」
「でも君は世界に踏み出した!!」
「おめで
ここらへんでもう一発顔面に入るでしょうね。
最後はちゃんと言いましょう。
「…おかしいですよね。ゴメンナサイ。」
頬を押さえて涙目で。
おかしくて、
理不尽。
「おかしいよ?いいじゃん。おかしいの。」
つって、
それを受け入れたら、
予想もできない行動に繋がっちゃいそうな道に、
情熱を注げるようになってさ。
『今から5分後に世界のみえ方が変わる』
っていう理不尽も、
抱き込んだコトになるワケだコレ。
「おかしい!!おかしいよ!!」
ってブチ切れて拒んでたら、
部屋の前まで
説明不能のハッピーサプライズ抱えてきた小さいオッサンとか、
「え、ダメ?理不尽。うわー今日結構持ってきたんだけどなー。うわーそっかー。」
って、しょんぼりして引き返すっしょ。
「コレ持って帰るのはしんどいなー。隣に置いてくか。あー腰いて。」
とか言って消えてくっしょ。
『説明不能な状況の好転っぷり』
なんてのも理不尽。
それも起こり得るコトが君によって許される。
感情が理屈を超えて現実をおかしく変えるっつーね。
おかしいからね。
理不尽だらけですよ。
おかしなコトが起こるもんなんですよ。
小さいオッサンは、
帰ってから偉い方の小さいオッサンに、
「何勝手にやらかしてんだ!!」
って詰められてたりとかね。
この世は理不尽で満ちている。

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