心を据えたい時は聞こえる音の数を数えると良い。
「今この瞬間、聴こえる音の種類はいくつある?」
「この環境音を作るとしたらどの音が必要だ?」
まず近くに鳥A。小さめの高い音で鳴いてる。
ちょっと離れたところで鳥B。これは知ってる。スズメっぽい。複数。
さらに離れたところに鳥C。カラス。
風の音。風が木を揺らして葉っぱが擦れる音。今は大きく重くザアァァって感じ。
遠くで車が行ったり来たりしてる低めの「オォォォォ」って音。
たまに個別の車両のエンジン音。踏んだ砂利が擦れる。側溝のフタがガタガタ鳴る。
マンホールくらいの厚さの金属がぶつかる音が距離でぼやけてたまに。
これくらい?あ、あと耳鳴り。砂が流れるみたいな細かい高い音がうっすら。
これくらい組み合わせたらいい感じの背景ができるかしら。
遠景のスクリーンみたいな音は、シンセで置き換えて作った人工音で控えめにしたり、逆に強調したりすると楽しいかもしれない。
みたいなことを考えてる間は心が据わるよ、っていうお話。