スーパーマーケットでは、他者の人生が少しだけ見える。

スーパーマーケットのお話。イオンとかヤオコーとか。
買い物客を眺めると、
仕事みたいに買い物してる人とか、デートみたいに買い物してる人もいて。
これはきっと日によるものかもしれないとは思うんだけど、食材や日用品の買い出しのスタイル。この違いは幅広い。曜日や時間帯の違いも面白い。

それで買い物カゴとかショッピングカートの中にも目をやると、
それぞれの生活が少しだけ見えるような気がするんだよね。
あんまり凝視すると相手に不快な思いをさせちゃうかもだからね、一瞥プラスアルファくらいのさりげなさで秩序が保たれてるよね。

もしすれ違うのが、スーパーマーケット以外だったら、そんなことは一切考えずにただ普通に通り過ぎるだけに違いない。
でも、買い物カゴを持って、もしくはショッピングカートを押してすれ違うのは、お互いの人生の一部を披露しつつ歩くみたいな感じ。しかもゆっくり。
いや、実際には陳列された果物の鮮度とか、値札とかの方に集中してて「披露してる」っていう感覚はないんだけど。
でも見る。お会計の時とか見ちゃう。目に入るとかじゃなくて見ちゃう。
そして私の人生の一部も同じく少しだけ晒されているんだと思う。
チラ見える各々の人生が緩やかなオープンさですれ違い合う、スーパーマーケットのお話。