「今更」を外す。

「今更」って使いがち。
過去に流行ったりした物事を、その当時ではなく後になって初めて体験する時に。

「今更バック・トゥ・ザ・フューチャー見たんだけどさ。」

みたいに。

数ヶ月〜数年前のブームについて言う場合は、当時の波に乗れなかった自分の負い目というか、ちょっと自分遅れててスミマセンえへへ的な謙遜みたいなニュアンスで「遅ればせながら」に似た感じで使ってるイメージ。

でもこの感じ、今の自分にはもう合わないんじゃないかとふと思ったんだよね。
世の中にある情報の量がもはや膨大すぎて。
常に最先端のものを追いかけられるとしたら、的をかなり絞る必要がある。
だからいつも何かは「今更」触れることになる。
それを都度気にしてカバーする言葉を挟む必要があるのか?そしてそれをしたいのか私は?っていうのが一つ。

もう一つは、先に挙げたバック・トゥ・ザ・フューチャーがまさにそうなんだけど、
古典とか名作は、世代時代を超えて人の心を打つからこれまでもこれからもこっちでもあっちでも至る所で「今更」が起き続けてて、なんかその現在進行形みたいな状態が「今更」の持つ『乗り遅れた感』とぶつかる。
同じタイミングで初めて触れて感動する人もこの世界のどこかにはいるから。その姿見えぬ人と語り合ったりするのは、難しいかもしれないけど、もし仮に目の前にいたら「今更」とは言わないしさ。

そんなタイミングでタピオカミルクティーを飲みたい。