世界の見え方が変わる。blenderは恋。

去年の夏から、blenderで3DCGを作り始めた。
自分が作りたいものを作るための機能とか、技術が膨大でそれらを少しずつ身につけていく感覚が楽しい。
新しいことが自分の中に入ってきて、少しずつでも進んでいる感じがするのは、幼い頃に楽器を弾き始めた頃とか、釣りとかスポーツに夢中になった時のことを思い出せて気分が良くなる。
それと同時に、作るたびに何度も自分の不足と向き合わなきゃいけない感じもね。ボールが見えなくなるくらい暗くなるまで家に帰りたくなかった頃を思い出せて良い。

通ってた高校を思い出しながら廊下とか作ってる。
再現しようっていう目的で思い出を漁ると、普通に思い出すよりも細かい部分まで見えたり聞こえたりする。たまに匂いも思い出す。思い出した細かいあれこれは、ほとんど再現できないんだけどね。私の能力が足りないから。全然思い出せなくなる前に、再現できる力を身に付けたらハッピーだよね。

3DCGを始めてから、建物とか植物、あらゆる身の回りのものの見方が少し変わって、その自分の中の変化も好ましいと思えてきてる。特に形とか質感に目が行くことが多いから、今の自分のブームはこういうところなんだな、みたいなね。
陰影とか、光の当たり方、跳ね返り方とかもさ「なんて綺麗につくられてるんだ!」って本物の素晴らしさを再認識するよね。レプリカを作ろうとすると、オリジナルへの敬意が広く深くなっていく。これもまた好ましい。世界の見え方が変わる。blenderは恋。