散らかす快感。

作業の工程が進むほど、作業スペースが散らかっていく。
キッチン然り、デスクトップ然り、プロジェクトファイル然り。

料理の名人は、作りながら片付けながら、作る様もサービスの要素の一つで、片付ける所作もその一部のように無駄がなくて、あれは「このタイミングで一旦クリア」みたいに、どこに隙間があって、どのくらいの作業がそこに詰め込めるのか、みたいなのが考えなくてもなんとなくわかるまで経験を積んだ結果だと思うんだけど、

それを踏まえて、散らかる己が様を眺めると、なるほど確かに実験みたいなことを色々やり散らかしてその残骸を片付ける余裕もなく次の試行に移った結果、初めての料理後のキッチンみたいになるっていう。
まだ手に馴染んでないやり方に突っ込んでいくと、そんなふうになる。

息継ぎをしないで泳いで、向こう側の壁に手が当たるまで水をかきつづける感じ。ずーっと変わらないんだけど、片付けながらできることも増えてきてはいる。
それでも始めた頃と変わらずアップアップになるのは、今も実験を続けられてるってことと解釈しても良さそうで、それはそれで悪くはないんじゃあないか。っていうお話。終わったら片付けるしさ。