次の食事は何を作ろうか、さて何を書こうか。とか、どんな曲にしようか。っていうような、最初の段階。
考えるまでもなく「こんな感じのにしよう」っていうのがある時はいいんだ。
それが無い時のお話。
特に「これ」というものは思い浮かばないけど、何もしないわけにもいかぬ。そんな時。
その時の状態は。
「これ」が見つからないのではなく、「これ」になり得る様々な種の周りに、「これはしたくない」っていう雑念が覆い茂っているのではなかろうか、というのが今日の「これ」。
頭に何も浮かばない状態じゃなくて、浮かびすぎてて形にするまでの道を阻んでる感じ。
空っぽだと思いきや実はもう既にそこに。
例えば
「カレーは最近やったばっかりだしなぁ。」みたいなやつ。
これでその夜のカレーの道が断たれる。
「これを書いたらどう思われるかな。」
「またこのパターン使ってるな。」
とかね。
それを回避できる新しいものを探してウンウンと唸るんだよな。うまくいったらそれはそれで小気味良いよな。
でも回避しないで、消せたら現状でフワッと既にある何かがいい感じ仕上がったりもするんだよね。
この雑念的な色々は常に頭の中で動き回ってて、時々大量で道を阻むこともあるし、良い感じの形を成して超えちゃいけないラインを守ってくれるチェック係として働くこともある。
でも他者のためっていうよりも自分のために「これはしたくない」「こうは思われたくない」ってざわざわしてる時は『雑念』って呼んじゃっていいものだよね。
こういう時に。
「別に良くね?」っていうちょっと投げやりなひとり言が、良い具合の切れ味で雑念を刈り取ってくれる。
カレーばっかり食べてても。何をしたいのかが伝わらなくても。ワンパターンに頼る未熟者と思われようとも。
別に良くね?ってね。
いつも投げやりだと挑む心が削れていくからそれはそれで問題なんだけど、阻まれた道を切り開くきっかけとしてはちょうどいいんだよね。立ち止まってるよりは動いちゃった方が爽快な気分になれるからね。
雑に刈り取っちゃってもね。またすぐに頭の中に広がるから。雑念。
別に良くね?っていうね。