くたびれてる時は、『揺れ』に弱い。

海の日。祝日だからきっとどこかで国旗が風になびいていたんだろう。
風に揺れる旗。私好きです。
風に揺れる何か、いや風じゃなくても揺れる何かは注意を持っていくよね。

掲揚された旗、ワンピース、幸せの黄色いハンカチ。

「ここ。注目。」みたいな場所に、風を受けて揺れる何かを配置するのは古今東西の共有知で、重要な場所は大体誰かが何かを揺れるようにしてくれてるものなのだよ。
猫とか犬も揺れるオブジェクトに目を奪われるしさ。なんか、あるんだよきっと。

故にステージに立つ者は揺れる服やら装飾品を身に付けたまえと言われたものです。

そんな感じで揺れる広葉樹に意識を持っていかれてボーッと眺めてて気づいた。
空腹だったり、眠かったり、疲れてたり、何かしら消耗してる時の方が、こういう『揺れ』に簡単に反応する。
ヘロヘロの時は物にぶつかったり、注意が散漫になるんだけど、揺れっていうシンプルな刺激にはいつも以上に反応しやすくなる。理由はわからぬ。

「狩猟や採集によって日々の糧を得ていた生死に関わる状況が日常であった我々の祖先の本能により、視界で揺れる物=危険または食料の可能性と解釈していち早く正体を突き止めようと…」

みたいなそれっぽい説明も、やったらそれっぽくなるけど、『本能』とか『無意識』を安易に自説の根拠にするのは、ちょっとズルみたいな感じするよね。「絶対違う」とは言えないからさ。誰かをすぐにコマしたい時みたいな切羽詰まってる時ならいざ知らず。ここで今わざわざそれ使うか?っていうね。
説得に多用されたら眉に唾だよ。

理由は謎のままで全然よくて、ただ体感として。頭ポンコツってる時は揺れる何かに意識持っていかれやすい、っていうのを面白がってたっていうのは書いておきたかったよ。