通りから見える庭の隅っこに、犬小屋があった。古いけど、汚くはない。草の処理や植木の剪定が丁寧に施された庭。置いてあるのは犬小屋だけ。 本来の役目を終えてからだいぶ時間が経ってるみたいだった。 物の役割が変わって存在する例...
タケコプターの高速回転。
3Dのドラえもん映画だと。タケコプターを装着して飛んでる姿を見るとこわい。回転するプロペラとか真下で風を受ける髪の揺れの表現が細かく描かれてるから。ドラえもんに現実の物理法則を持ち込むのは野暮だけど、2Dアニメでは意識に...
置き時計の秒針。
何年もの間、幾度となく時間を見ていた置き時計の秒針の色が薄緑だということに気付いた。ちょっとした驚きと感動。よく今まで無視してこれたな。いや、目には入ってたから無視ではない。無認識?長かった。見えているのに気付いてない。...
風鈴の涼。
夏の暑い最中、音で涼を取りましょうっていう風鈴のコンセプト、好きだ。とはいえ、都会の過密気味のエリアだと騒音トラブルの元になるそうな。確かに年中屋外に放置して鳴ってる家見かけると「そうじゃないのよ」ってなるであろう。 あ...
思考の徘徊。
人の話を聞いている時に。関係ない事が頭の中で走り出したり組み上がったりすること。 その人の話が退屈だから思考が遊び始めるっていうパターンと。 逆に話の内容に、選ばれている言葉に、話している間の相手の挙動に、スパークが起こ...
PPPH。
ポップソングのBメロでよく使われる型。「パン パパン ヒュー」のリズムの口頭表現から呼ばれてるらしい。何かの資料でPPPHって書いてあって慌ててググって「これかぁ!名前あったのか!」ってなったやつ。サビに入る前にパワーを...
ミョウガの花。
ミョウガは地面に生える。茎や葉が長く伸びた根元に。ミョウガの花は、地面から数センチ生えた、そのミョウガの頭のてっぺんに咲く。長く伸びた茎や葉に陽が遮られた暗い地表に白い花。薄くて小さくて、だいたい気付いたらぐったりしてる...
「今更」を外す。
「今更」って使いがち。過去に流行ったりした物事を、その当時ではなく後になって初めて体験する時に。 「今更バック・トゥ・ザ・フューチャー見たんだけどさ。」 みたいに。 数ヶ月〜数年前のブームについて言う場合は、当時の波に乗...
願掛けの習慣断ち。
願掛けの習慣断ち。習慣を突然断つと、元々存在していたタイミングで都度手が、もしくは足が止まる。 たとえば机の上に置いていたタバコの位置の上を、こう、手がスカスカ空振りして、 「ああ、もう無いんだった。」 っていちいち確認...
「ビビってんのか?」
自分の内から湧く感情を。『ポジティブ』『ネガティブ』の二つに分けていったとして。『ネガティブ』の箱に入った感情で、私にとって最も好ましくないものは、と考えたら。 たぶん、『恐れ』ではなかろうか、と思うに至った。人によって...
